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【スマートロックまとめ】機種選びから設置まで【SADIOT LOCK購入レポ】

スマートロック使ってますか?我が家に導入したらめちゃくちゃ便利だったので紹介します。メジャーな製品がいくつかあるのでそれらの比較と、うまく動かない/壊れた系のレビューが目立つけど実際どうなの?という点を解説します。

本ブログでは、ゲームや映画の感想文からの延長として製品レビューを位置付けてます。だから全ての記事がカタログスペック転載にとどまらない、使ってみないとわからないガチレビューになっています。コスパ最強のオフィスチェアamazonで見つけた超掘り出し物のUSB-Cドックの記事が人気です。

2022年7月現在のスマートロック事情

スマートロック、数年前は一人ぐらしガジェオタの趣味アイテムってイメージでした。それがここ一年くらいで選択肢が増え、機能的にも安定性もファミリーで使える実用的なレベルになってきたように思います。

歴代のメジャー機種は発売後数年で¥5000以上値上がりする慣例があり、現在格安で買える新参メーカーもここからは値上がりする一方と思われます。導入するなら安めな良機種が出揃った今年が大チャンスですよ。

我が家も子供の小学校入学を機に、合鍵問題を解消するため導入してみたのでその検討〜設置までのレポートとなります。

実際に使ってみた感想としては、余裕で使いこなせるスマホ世代はもちろんのこと、小さな子供や高齢者のいる家庭にも大変オススメで、次世代のスタンダートになりそうです。

 

先に書いておくと我が家はSADIOT LOCK (サディオロック)を選んで大満足しています。満足してますが、次に買うならセサミを買うかもなという気持ちもあります。

 

同じようなスマートロック製品は現在メジャーなものだけで4メーカーあります。購入前にもしっかり吟味したんですが、しかし買って使ってみて初めて見えてきた特徴も多いんです。未経験者がカタログスペックだけでこの四つから選ぶのはとても難しい状況です。その辺りを踏まえて、知識ゼロから自分に合う機種をばっちり選べるように解説します。

 

5000字越えの超長い記事ですがとりあえず重要なとこは赤字にしてあるので、ばーっと目を通した上で気になる章だけじっくり読めば大丈夫です。

 

注) 執筆時(22年7月10日)、2日後にプライムデーを控えており、この後品薄になる可能性が高いです。早めにチェックして機種選定まで終えておき、すぐ買えるようにしておこうね!

 

そもそもスマートロックって何?

家のドアのサムターン(室内からカチャっと回して鍵を開け閉めするあのツマミね)に取り付ける鍵用ロボットです。

取り付け完了時の見た目はこんな感じ

リモコンやスマホからの信号で(家の内側から)つまみを回してくれるので、鍵穴に物理鍵を挿すという動作をしなくて良くなります。

たったそれだけのことなんですが、思い出してください。車のキーがリモコンじゃない人、現代にいます?

社用とかものすんごい格安車でもない限りほとんどリモコンですよね。

数メートル手前から鍵を開けられる、それだけのことでサイコーになるのは車でとっくに証明されてるんですね。

スマートロックのメリット

  • 玄関ドアをリモコン操作できる
  • 合鍵作成が簡単
  • もはやリモコン操作すらしなくていい!
玄関ドアをリモコン操作できる

重い荷物を持ちながらドア前でゴソゴソ。暑かったり寒かったり疲れてたり、家まであとたった一歩のあの十秒が最悪なんですよ。それとオサラバできるのが最大のメリット。

合鍵作成が簡単

我が家は子供が小学校入学して、学童保育に入れるほど留守番するわけじゃないし、かといって親が100パー家にいるわけでもない。でも本物の合鍵持たせるのは怖いなーということで、導入の決め手になりました。

スマホ操作で簡単に鍵のコピーを作れて、リモコンも数千円なくしてもすぐに無効化できるので安心です。

もはやリモコン操作すらしなくていい!

ハンズフリー機能の精度が高くて超優秀でした。登録したスマホGPSで「そろそろ帰宅しそう」を検知し、リモコンやスマホの操作すらしなくてもドア前に立ったあたりで解錠してくれるんです。

ドアまでスマホ取り出して操作する、だとそれは鍵出すのと一緒じゃないですか。だからハンズフリー機能が重要なんですね。

今でこそ子供たちは自分で歩きますが、もう少し小さかった頃、荷物を抱えて抱っこしながらドアの開け閉めに苦労していた時期に導入できてたらどんなに良かったことか。。。

スマートロックの安全性・安定性

締め出されたりしない?

ドアに両面テープで貼ってるだけなので、もちろん落下する可能性はあります。機械が故障する可能性だってもちろんあります。そういう場合に備えて必ずドア本来の物理鍵は持ち歩いてください。

というのは建前ではあるんですが、実際使ってみた感じ「数年はそんな事故起こらんやろ」と思える強力な接着&安定感ある動作をしてくれています。

口コミ低いけど大丈夫?

年々進歩している分野なので、数年前の古いレビューコメントは気にしなくて良いでしょう。

とはいえ私も購入前は、開かなくなっただのうまく使えないといったAmazonの口コミ欄でビビってました。しかし買ってみた今ならわかります。

彼らは取り付け作業を舐めている!

断言しますが、これは「テキトーに貼ったらあとは機械が上手いことやってくれるよ」という製品ではありません。自分の責任でしっかり動くように取り付けて初めて効果的に機能します。

逆に言えば、しっかり取り付ければちゃんと期待通りの活躍をしてくれる。その点は大丈夫です。

設置の難易度は高い?

つまり設置の難易度は結構高めです。しかしそこを頑張れば確実に応えてくれる、そういう製品です。

自宅のドアとの相性や取り付け位置を吟味し、確実にブレなく動くよう自分の責任で検証を重ねましょう。

次の章でいくつか製品紹介しますが、取り付けに工夫が必要という点はどの機種も変わりません。逆に言えば辛口な口コミにあるような「この製品はうちで使えなかったからダメだ」ということはまず心配いりません。工夫で調整できる範囲内です。

たまたま偶然ドアとの相性がめちゃくちゃ良かった場合のみ、工夫の手間を少し減らせる、ぐらいに理解しておくとちょうどいい認識だと思います。

もちろん本記事では我が家でうまくいった取り付けの工夫とか調整方法をしっかりレクチャーするので、この記事を見てるみなさんは絶対大丈夫です!

オートロックとの相性は?

マンションの集合エントランスにオートロックが付いてる場合、結局そっちで鍵使うじゃん。それだとスマートロック意味ないんじゃない?

私もそんな風に思ってましたし、実際に集合エントランスでの操作は必要です。しかしパッと思いつくだけでも

  • 急ぎがちな出発時が楽になる
  • 鍵の閉め忘れがなくなる

この二点だけでも明確にメリットです。しかも体感としては帰宅時もめちゃくちゃ快適になりました。オートロック解錠後、その場で鍵をしまえるのが地味に効果ありです。

重い荷物で両手塞がってる中、片手を鍵のために空けるため荷物を持ち替える。鍵の束をジャラジャラ鳴らしたり鳴らさなかったりしながらマンションの廊下を進む。玄関ドアに到着すると、さっき手に取ったはずの鍵がない。うっかりカバンに戻してしまったりポケットに突っ込んでいた鍵を再び探し出し、鍵を差し込みガチャリと回す。もちろん重い荷物を持ちながら。ドアを開けて鍵をしまって、それから荷物を片付ける。

帰宅の瞬間のドア前は、文字にするとめちゃくちゃ忙しいんですよ。この辺りがかなりスマートになるので集合エントランスで鍵を取り出した後も十分恩恵を受けているなって感じます。

オートロックがあまりにも煩わしかったら、鍵についてるICチップ部分を取り出して時計やパスケースに仕込んでしまう、みたいな改造も考えてたんですが、そんなことする必要もないぐらい快適です。

 

スマートロック、どれ選んだらいい?

メジャーどころは現在4種

カタログスペックを列挙しても仕方ないので、各機種で絶対に押さえておくべき特徴を書いていきます。そこだけ見ればおのずと選ぶべき機種は決まります。青字はデメリット赤字はメリット。

SADIOT LOCK (サディオ と読みます)

SADIOT LOCK

¥13000ちょっと、アレクサ連携不可ハンズフリーあり(iOSのみ)

(写真クリックでamazon商品ページへ)

鍵メーカーの老舗が作った、という点で安心感あり。リモコンやスマホ複数台接続時でも動作の安定感がすごい。自分が買ったから言えることだが超おすすめ。アレクサ連携できないけど、アレクサを呼ぶまでもないハンズフリー機能が強力すぎてデメリットにならん。ただしハンズフリー機能はiOS版のみ

 

Qrio Lock (キュリオ と読みます)

Qrio Lock

¥22000ちょっと、アレクサ連携不可いつの間にか可能に!ハンズフリーあり

(写真クリックでamazon商品ページへ)

日本製という点で安心感あり。スマートロックというジャンルを切り開いてきた先駆け的な存在で、数年前まではその安心感からこれ一択だった。ちょっと値段が高めなのと他社が追い付いてきたので、現代では選択肢から外れるかなという感じ。

 

セサミ4

セサミ4

¥8000ちょっと、アレクサ連携ハンズフリーあり

(写真クリックでamazon商品ページへ)

最近の一番の売れ筋はこれなんじゃないかな。サポートの丁寧さもよく聞きますね。他社では対応不可になってるドアも大体対応できるのが最強。アレクサ連携も可能。ただし、アレクサ経由だとセキュリティ上の問題から「施錠はできるが解錠はできない」みたいな話も。

純正のアプリでそのまま使うというよりは、IFTTTで自分なりに最適な動作を組める人がいいんじゃないかな。IFTTTって何?の解説はあえて書きません。わからない人にはオススメしない、という意図を込めて。

又は、とりあえずハンズフリーには対応してるので、アレクサ連携にはあまり期待せず使うのもありかも。

SwitchBot

SwitchBot

¥10000ちょっと。アレクサ連携ハンズフリーなし

(写真クリックでamazon商品ページへ)

最近出てきた新星。スマートホームはSwitchBotだのみという人も多いと思います。上記の3機種は別にwifi接続用のhubを買う必要があるんですが、これはお馴染みのSwitchBotハブが使えるので既に持ってる方にはオススメ。鍵に限らず家中オートメーション化してるなら一択かもしれない。

こちらもセサミと同様リモートやアレクサ経由の解錠にはちょっと癖があって、パスコードが必要だったりハンズフリー機能が弱め。IFTTTやNFCタグなど機能自体は多いので、自分のスタイルに都合よい形でどこまでカスタマイズできるかがポイントになりそう。

 

(追記)スマートホーム連携について

こういうスマート系の製品って当たり前にアレクサやgoogleHomeと連携できそうだけど、意外と連携できる機種が少ないんですよ。

特に鍵なので各社慎重にやってますという感じで、例えばアレクサからの指示で施錠はできるけど解錠はできない、みたいな中途半端な仕様も多いです。Siriではできないとか、アレクサからの解錠にはパスコードを都度要求されるとか。

上記ではアレクサ連携をメリットとして挙げていますが、機種によってどういう使い方ができるのか、自分が求めるスムーズさをアレクサ経由で実現できるのかはイメージしてみてください。

(追記)SADIOTのハンズフリー解錠について

SADIOTで動作するハンズフリー機能。

仕組みや精度について質問がきたので追記しておきます。

  1. 自宅から150m離れるとハンズフリー機能が有効になり(internet経由)
  2. 再び150m以内に近づくと解錠待機状態になる(internet経由)
  3. 待機状態で3m以内に近づくと解錠される(blutooth)

実際に解錠が行われるのは3mの距離まで近づいた時なんですが、150m前から待機状態になることで、ドア前に立った時の正確さやレスポンスの速さを実現できています。

ドア前に立ってからinternet接続して解錠リクエストを飛ばす、だとどうしても数秒かかっちゃうから遅いんですよ。そこをうまく解消している神機能です。

複数端末blutooth接続するとうまく動かない機種もあるようですが、SADIOTは全く問題ありません。自分と妻の2端末で同時に外出したり片方が先に帰宅したり、結構複雑な状況でも干渉なく動作してくれるのが最高です。

反面デメリットとしては、

  • 150m離れないと有効にならない
    • 最寄りのコンビニやマンションのゴミ捨てなど、近場の用事で反応しないことがある

という点です。

150mとか3mとか、モードが切り替わる距離感が私の用途だと絶妙にちょうどよく、精度も高いです。同じくハンズフリー機能を搭載してる他機種のレスポンスや精度は分かりませんが、ハンズフリーができるというのは一つ明確なメリットかと思います。

(追記)ハブはどれも必須です

この記事から購入いただいた方から質問が来たので追記。

どの機種も単体ではネット接続できません。つまり至近距離まで近づいてアプリで接続→解錠という操作です。これでは鍵出すのと同じかそれ以上の手間ですよね。ハンズフリーとか遠隔操作とか、これらを真価を発揮できるのはネット接続した後です。必ずネット接続用のハブも一緒に買いましょう。

結局どれ?スマートロックの選び方早見版

  • アレクサ連携不要でiPhoneユーザーならSDIOT(サディオ)
  • 一番安くて一通りなんでもできるのはセサミ
  • 他アイテムでSwitchBot関連製品を既に使ってるならSwitchBot
  • Qrioは値段の割に機能が現状一歩劣るかな?

私が実際に購入したのはSADIOT(サディオ)ですが、購入後にアレクサ連携できないことに気づきました。買った初日はミスったか〜とか思ってたんですが、ハンズフリー解錠機能が完璧すぎて、アレクサから指示出すまでもないんですよね。なので家族が出入りする分には全然不便さないですね。

 

ではアレクサ連携でどんな使い方ができるかはswitchbotの紹介ムービーを見るのがイメージしやすいです。唯一鍵屋ではなくスマートスイッチの会社なので、さすがに「連携させるとこんなことできますよー」という見せ方がものすごくうまいですね。

鍵だけ開けばいいのか、ドアの開け閉めをきっかけに家中をスマートに連動管理したいのか。その辺りを吟味してください。

 

私自身、この記事を書きながら各社吟味し直して、今改めて選ぶならセサミかなーと思ってます。(SADIOTを買って後悔してるというわけでは全然なく、むしろ最高すぎたからこんな記事を書くまでに至ったという感じです)

 

繰り返しになりますが、どれを選んでも扉との相性次第で設置の工夫は必要です。工夫なしでそのまま動くのはよほど運がいい場合のみ、と思っておいてちょうど良いと思います。

また、wifi接続のためにハブが必要なのもどれも同じです。

wifiに繋がない場合、使いやすさ半減どころか、物理キーの方が良かったとなりかねません。必ず一緒に購入しましょう。

 

実践編、設置の難しさをなんとかしよう

絶対に購入するべきお供たち

まずはこちらの両面テープ

3M スコッチ超強力両面テープ

おそらく製品に同梱されてるのと同等のテープです。

もちっとした弾力と厚みのあるテープ。どんなにしっかり取り付けても開け閉めで日々ちょっとした振動を受ける部分なので、この弾力で柔軟に受け止めるのがキモみたいです。ものすんごい強力にくっつくので安心感がすごい。

製品付属のテープでは一回失敗すると貼り直し推奨されないので、別で持っておくと安心です。

スペーサー用ゴム板

これは貼り付けてみてうまく動作しない場合に検討してみてください。

例えばこういうやつ 3mm

5mm
我が家のドアは製品同梱のスペーサーだと微妙に高さが足りず、自分で3mmのゴム板を貼りました。

(一度設置したもののうまく動かず、ゴム板と合わせて貼り直しました。だから↑の両面テープが必要だったんです)

ドア→両面テープ→ゴム板→両面テープ→製品本体

という多層構造です。

直接貼らないと安心できない、という人もいるかもしれませんが、かなりしっかり張り付いてくれているので数年単位で剥がれたりしなさそうな安定感です。

ゴム板で厚みを調節しない場合、鍵を回すたびにぐらついて接着面に余計な力が掛かってガタついてるのが目に見えるレベルでした。

「これは一ヶ月もしないうちに両面テープが剥がれてしまうだろうなー」という状態で、Amazonの口コミはこういう状況で無理やり稼働させていたんだろうなというのを実感できました。

ゴム板で厚みを調整、というとめちゃくちゃ難しそうですが、5mm厚あってもカッターで簡単に切れたので素人でも心配いりません。というかこの手間を惜しんではまともに使えないと思ってください。

我が家の貼り付け例

上記の通りゴム板と両面テープを使って厚み調節することで、現在ではめちゃくちゃスムーズに動くようになってます。この作業を経て、今後数年は大丈夫だろうという安心感を持って使用できています。

←機械(白)とドア面(茶)の間に厚み調節用のゴム板(黒)を挟んだ
→ドア側つまみ(白)と接続部(黒いコの字パーツ)の厚み調節用にゴム板(黒)を挟んだ

もちろん製品内にもこういう厚みを調節できるようなパーツが同梱されてるんですが、このくらいこだわって自分で微調整するのがオススメです。

というか我が家のドアの場合は、この作業なしではまともに動きませんでした。

ゴム板を入手してからの実作業時間は30分程度。

ただし一度ゴム板なしで貼ってみてうまく動かず、そこで

  • どの程度の厚みを補正するか
  • どんな素材が適任か

検討し、ホームセンターで買い出しとかしてるので、トータルで二日ほどかかってます。

 

まとめ

今回の記事をまとめると以下の6点です。

  1. スマートロックはいいぞ
  2. 難しいのは取り付け時だけだぞ
  3. そこを頑張れば辛口レビューみたいな心配は不要だぞ
  4. アレクサ連携できるか/ハンズフリー解錠できるか、がポイントだぞ
  5. 機種ごとにドアとの相性はあるが、自分で調整できる範囲だぞ
  6. とりあえず買ってみ!

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いろんなガジェットやオフィスチェアを使ってみて、カタログスペックからはわからない部分を掘り下げた主観的なレビューを心がけてます!よろしくお願いします。

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