【感想文】乙骨優太がヤバすぎる 劇場版呪術廻戦 0
見てきました呪術廻戦。いやー面白かった。初日の感想こそ「やべーすげー語彙力なくしたー」って感じだったんだけど、一夜明けて色々思うところが出てきたので2回目見る前のメモとして書いておく。
前置き
わたくし原作未読、本編はアニメのみの乙骨初心者です。事前情報一切入れずに劇場版を観た上での解釈です。
数年間乙骨憂太を追ってきた乙骨玄人の皆様から見たら拙い記事かもしれません。そのあたりはなにとぞなにとぞ。
碇シンジすぎ問題
今web上で「乙骨」と入力すると、乙骨 エヴァ/乙骨 碇シンジ、とかがサジェストで出てくる。これはもう100人中100人が納得するレベルで完全に碇シンジでした。
これを「碇シンジに見えて入り込めなかったた」みたいなマイナスに捉えるのは間違いだと思うんですよ。制作側の意図として、ハッキリと碇シンジっぽく見せるように作ってある。アニメ化にあたっての意向なのか、原作からの意図なのかは分かりませんが。
では碇シンジっぽく見せる意図ってなんなんでしょう。簡単に場合分けすると2パターンです。
わたしは見た感じ前者かなという感想を持ちました。物分りのいい碇シンジって感じですよね。思春期のウジウジと特級被呪者という力に揺れながらも、成長とか戦う決意を固める場面がテンポよく描かれている。
このへんのスムーズさは碇シンジ構文に乗せたからこそで、一から十まで全部書いていたらそれこそ三部作になっちゃいますね。
主題歌かっこよすぎ問題
King Gnuが歌う主題歌、かっこいいですねーーー。めちゃくちゃいいです。
私はこれ聴くために帰りの電車でUnlimited入っちゃいました。
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ライブ映像BD付きも気になっちゃうくらいKing Gnu好きになりました。
メンバーも作品の奴隷と語ってるくらい、それはそれは乙骨とリカちゃんをピッタリ表した曲なんだけど、歌詞を読んでいて気になる事がありました。
あれれ〜?こんな話だっけ〜?
乙骨からリカちゃんに向けた歌なのか、リカちゃんから乙骨に向けた歌なのか?そんなふうに歌詞の解釈を考えていたんですけど、この二人の関係性って呪力の源泉ではあるものの、(先に書いた碇シンジ構文で語られる)戦う理由とはあまり結びつかないんですよね。
乙骨憂太がヤバすぎる
呪術廻戦、キャラごとに呪術をやる理由がしっかりエモめに描かれ、そこがバトルだけじゃない作品の奥深さになっていると思います。アニメ版の1年生チームなり、今回の真希さんなり。
そんななかで乙骨ですよ。戦う理由は居場所を作るため、居場所となった2年生チーム(この時は1年だけどね)を守るため。
そんな重要項目が今作では碇シンジ構文でエモすぎない程度にサクッとまとめられ、その分リカちゃんとの関係性の方にストーリーも曲も演出も全ツッパしています。
これが、リカちゃんのために戦うぜ!みたいな話だったらすんなり繋がるんですが、乙骨という人間はそうじゃないんですよね。
終盤の大立ち回りをリカちゃんへのプロポーズ()軸でやりながら、戦う理由は同級生を守るため。リカちゃんのために命捧げます、とは決してならない。
この辺の二面性というかチグハグ感がやべぇなと思いました。強い負の感情が源泉になる呪力戦において、2軸を都合よく使い分けるサイコパスみがやべーですよ。
夏油さんが良い感じに言語化してくれてますね。
「そうくるか、女たらしめ」
「失礼だな、純愛だよ」
この会話に全てが集約されてますね〜。本人はリカちゃんを都合よく利用するなんて気はさらさらなく、本当に純愛だと思ってそうな。そういうところやぞ。
まとめ
碇シンジ構文でサクッと語られた戦う理由と、主題歌はじめ全ツッパで語られたリカちゃんとの関係性。
この二軸を都合よく使い分けるパイセンヤバいなという感想でした。
ここから海外任務までの間に、伏黒は何を見て尊敬できる先輩と表現したのか謎すぎる。あとこの人今後どうやって戦うの?
さて、この辺りの答え合わせをするために年末年始は原作一気読みですわ!!!
あれ?もう年始休みも終わるが?