ASCASO社のエスプレッソマシンのマニュアル和訳したり、映画の感想文、たまに恋愛相談。

tomatojuicer222's diary

ASCASO社エスプレッソマシンのマニュアル和訳を進めたり、映画の感想文、たまに恋愛相談

感想文 ダーリン・イン・ザ・フランキス

Dアニメに追加されてたので観た。どうせえっちなやつなんでしょと軽い気持ちで見始めたら、とまぴ史に残るとんでもない名作でどハマりしてしまった。

 

末代まで語り継ぎたい新三大ラブストーリー

見事更新です。(次点にオデッセイとかインターステラーが多分入るんだ。誰がなんといおうとこの辺はラブのストーリーで、これはそういうやつです。)

 


ふとしたきっかけでロボットのエースパイロットになり、敵を倒しつつ世界の謎に迫る。こう書くとまんまよくあるロボットアニメなんだけど、関わってるスタッフ見てると聞いたことある強い名前ばかりで納得である。

 


なので新規性というよりは、テンプレ通りの王道を死ぬほどクソやばい完成度で仕上げましたという感じ。人類が認識可能なレベルまで出力を落とした、超わかりやすいエヴァンゲリオン

 


わかりやすいといっても浅いわけではないんですよ。そこが良くて、そのわかりやすさを担うのが、一機のロボに男女二人のペアで乗り込むシステム。

これ考えた人ホントすごい。常にパートナーとの会話ありきで物語が進む。そのおかげで虚数空間に閉じこもったりトラウマキメセク回をやらずとも、グループ内の関係性とかめんどくさい思春期そのものを描ける。視聴者を置き去りにしないから共感できるし、どのキャラも好きになれる。リア充過ぎず陰キャ過ぎない、少しだけ影のある青春。良きですね。

 

 

 

そして運命の15話〜〜〜。これ最高。ダリフラ15話というワードだけで一生泣ける。

冒頭にあげた新三大ラブストーリー、共通するのは1シーンとかひとつのワードに一生分の幸福を詰め込んだようなキラー概念が作られてるというところなんですが、ダリフラは間違いなくここがそれ。キラーワードはやっぱりダーリンですかね?1話でゼロツーがヒロに向けて言った「今日から君が僕のダーリンだ」が全く別のイメージを伴って、尊みの攻撃力がヤバい。

 


ここまでの伏線、うっすらと流れていた不安感やわだかまりを全部回収して世界が開けるんですよ。1話冒頭から出てくる比翼の鳥。片割れをみつけて飛び立つかのような、この世の綺麗なものを詰め込んだ神回。これ描けたらもう勝ちでしょ、残り9話は超長いウイニングランです、ありがとうゼロツー。

 


コドモたちが運命を受け入れつつ、自分でかんがえて未来を選択していく。その文句なしの尊さよ。それを皆に気づかせるきっかけになったのは、やっぱり本来なら絶対結ばれないはずの2人の愛の力なんですよね。

 

あぁ最高だ。ごちそうさまでした。