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DCコミック系の映画まとめ

ジャスティスリーグのシリーズを一通り見終えた。毎回予習復習やってられないのでネタバレありありでまとめておく。アベンジャーズ編もそのうち書きたい。

基本好きな作品でしかわざわざ感想文を書く事はないんだけど、今回ばかりはまとめという性質上、気に入らない作品も書いていきます。悪しからず。

 

 

マンオブスティー

監督ザック・スナイダー

脚本デヴィッド・S・ゴイヤー

スーパーマンの生い立ち~ヒーローとしての初戦が描かれる。敵はゾッド将軍、故郷クリプトン星の生き残り。地球の家族を守りたいが、敵を倒す=クリプトンの数少ない同胞を失うことなので悩む。「強い地球人」として戦うのか「クリプトン人」として戦うのか。強い地球人パートとクリプトンヒーローパートで映像の作り方もガラッと変わっていて、特に速さの描写はやばく、さすがザック・スナイダーという感じ。映像表現と脚本の両面から彼の強さとそれ故の苦悩を描く事に成功している。ジャスティスリーグのシリーズ導入として大いに期待できる。

120点。

 


バットマンVSスーパーマン ジャスティス誕生

監督ザック・スナイダー

脚本クリス・テリオ、デヴィッド・S・ゴイヤー

クリプトン人の力を奪う鉱物が発見され、何故かバットマンがそれを使ってスーパーマンに喧嘩を売る。これもザック描写は健在で、スーパーマンとモブコウモリの実力差が露呈する。あとに出てくる敵はゾッド将軍の復活を目論む科学者。

傑作だった前作の期待を180度裏切り、全ての伏線を悪い方向に解釈し直したゴミ。

スーパーマンは人間の街を壊しすぎた→強い地球人とクリプトン人で揺れてる時じゃん。地球を守るヒーローになったのはラストシーンでしょ。それまでは降りかかる火の粉をはらってきただけ。そこをしっかり描けてたから前作は良かったのに、今更蒸し返すバットマンは正論厨のクソリプおじさん。

ゾッド将軍復活→前作で散々悩んだ意味は?同胞を倒し唯一の生き残りになる重さをあれだけしっかり描いたのに生き返んのかーい。

マッマの名前が同じだったから仲直りした→おうちに帰ってねんねしてろ。

結果スーパーマンは死に、今後のヴィランに対抗するため超人探しのスカウト活動がはじまる。

マイナス無限点。

 


スーサイド・スクワッド

監督、脚本デヴィッド・エアー

スーパーマン無き世界、私的に超人スカウト業を始めたバットマンとは別枠で、政府も似たような活動をする→特殊能力並に強い犯罪者を集めて戦わせる。敵はコントロールしきれなくなったスースクメンバーという本末転倒っぷりでウケる。映画評では不評が目立つがマイナス無限点をたたき出したBvsSと比べると前作を汚してないだけ大分マシむしろ良い。ハーレイがかわいい。見た目じゃなくてキャラもよい。

70点。

 


ワンダーウーマン

監督パティ・ジェンキンス

脚本アラン・ハインバーグ

BvsSでチラッと出てきた古い写真のベースになった事件。アマゾンの戦士の生活とか生い立ちと活躍が描かれる。が、話を面白くしているのは主役のねーちゃんではなく準主役の男の方。このイケメンがドえらくかっこよくてヤバく、日本語吹き替えで見るのがオススメである。

女性監督による女主人公のアメコミということで、各種SNSでのフェミニズム的なムーブメントと沿う形で、強い女をアピールするプロモーションがなされ興行的にも成功したっぽい。内容も素直に面白い。しかしここで描かれるこの生い立ちまわりの話は次作でセクハラおじさんのセクハラ行為に使われるだけという残念なオマケがついてしまう。

85点。

 


ジャスティスリーグ

監督ザック・スナイダー

脚本クリス・テリオ、ジョス・ウェドン

うーんクソ。スーパーマン無き世界で超人スカウトをやっているバットマン。ある程度仲間を見つけたところでぽっと出の変な奴がイキリ、こいつが今回の敵。

しかし寄せ集めのチームではどうやっても勝てず、前作でゾッド将軍を復活させたメカを使ってスーパーマンを復活させる事に。復活に成功したところ、スーパーマン1人がそれはもうべらぼうに強すぎてサクサクっと敵を倒しておしまい。

相変わらずザック・スナイダーのスーパーマン描写だけはすごい。速さで同じ土俵に立てるフラッシュとも描き方が違って、本当にたくさんの速さの表現を持っているなと思う。

当初の目的であるスーパーマン無き世界って前提も崩れたし、スーパーマン1人いればその他の有象無象は誤差って事が判明したのでジャスティスリーグいらないね。はい解散。なぜこの内容でチームがどうとか信頼がどうとか言えるのか。脚本の頭が沸いている。

ワンダーウーマンの過去をイジるセクハラおじさんのセクハラ行為なども盛り込まれ、前作までで地の底にあったバットマンの悪印象がさらに掘り進む。そろそろブラジルまで貫通するぞ。

0点。

 

アクアマン

監督 ジェームズワン

脚本 デヴィッド・レスリー・ジョンソン=マ クゴールドリック、ウィル・ビール(英語版)

最の高とはこの事。話はなんでもないよくあるヒーロー物だがこんなにおもしろいのは正に監督の力量でしょう。

 

MoSは徹底した速さの描写が。WWではフェミニズムのムーブメントが。アクアマンは脳筋エンタメの大迫力が。

それぞれ単なる演出やプロモーションの枠を超えてストーリー上のキーにまで昇華することに成功しており、各単品で見ればかなり傑作揃い。

なのに、チームになると草生えるのは何故なのか。戦犯の脚本マンが誰なのかいよいよ持って明らかになってしまった。