ゾディアック 感想文
こんな事、いつまで続けるの?
いきなりですが決定的なネタバレを書きます。一切の情報を入れたくないというポリシーをお持ちの方以外は、是非!是非!これを読んで、その後で映画を見てください!!
それでは行きますよ。
この映画は、実在する猟奇殺人を扱ったクライムサスペンス
ではありません!!!!!
事件を題材にしてはいますが、これはそこに熱を捧げた男たちの人生を描いた創作ドキュメンタリーです。セブンよりもベンジャミンバトンなのです。
実在の未解決事件ってことで、事件を知る人には共有されていた前提なのかもしれません。しかし我々、事件から30年後の未来人ですから。そこのところを理解した上で観ないと、次々に襲いかかる眠気の波に耐えることはできま……( ˘ω˘ )スヤァ…
〜ここから先は、いつも通りのネタバレ前提の感想文なので観てから読んでね〜
はっ!( ゚д゚)!
……
途中何度も( ˘ω˘ )スヤァ…してしまったので何者なのかよくわからないけど、主人公の奥さんなのかな?いやこいついつの間に結婚したん…( ˘ω˘ )スヤァ…
関係ないけどぼくも世間に知らせずこっそり結婚したクチなので、よく同じ事を言われます。気づいた時にはとっくに結婚している。そんなもんです。人生に他人からみて分かるほどの、ハデでドラマチックなイベントはそんなに起こりません。
はっ!( ゚д゚)!
脱線失礼しました。
そのいつのまにか奥さんのセリフが印象的です。
「こんなこといつまで続ける気?」
「……。」(答えられない主人公)
それでも彼は事件を追うんですね。そして帰ると空っぽの家。地味なんですけど、決定的に本作のキモとなるシーンです。
誰もが漠然とした不安を抱えながら、いつ終わるかわからない道を歩くのです。次こそは解決に向かうかもしれないというほんの少しの希望に向かいながら、確かに前進しているような、そうでもないような……。
映像もセブンと比較すると徹底的に変わっていて面白いです。爽やか。ゾディアックの方が直接的な殺しの瞬間そのものもなんかも出てくるのに、圧倒的晴れ晴れ。
セブンの場合は創作ならではの作りこまれた陰鬱さで、すべてが事件に飲み込まれているかのような世界でした。こっちはなんというか、日常なんですよね。オフィスの外で残酷な事件が起きようと、みんな自分の日常を生きている。まぁ仕事だから取材はするけど。
前半を観てるうちは、なんで皆こんなに呑気なんだろうと、不思議だったんですけどね。映画のテンションに慣れているとそう思っちゃうんだけど、現実に事件が起きたらきっとこっちがリアルなんですよね。セブンみたいなテンションで、あれは七日間だからいいけど。何年も何年も、最終的には20年?30年?よくわからないけど、まぁずっとあのテンションではやってられないですよ。
( ˘ω˘ )スヤァ…
そんなこんなで僕はスタッフロールが始まった瞬間に寝落ちをキメ、見事翌日の仕事に寝坊したのです。
遅刻は私がどうしようもないダメ人間なのではありません。サイコサスペンス物と誤解されるような宣伝をしかけた配給会社が悪いのです。以上で反省文を終わります。