ASCASO社のエスプレッソマシンのマニュアル和訳したり、映画の感想文、たまに恋愛相談。

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タイツ生足問題です。

タイプとは、フェチとは。

 

「黒髪ロングが好きなはずなのにショートカットちゃんにドキッとしてしまった」
「美人であればタイプとか関係なく好きになってしまう、自分はメンクイのチャラ男になってしまったのだろうか」
こんな会話をしたのですが、似たような話って他にもよくありますよね。
「好きなタイプは好きになった人」
とか。
「彼氏に痩せろと言われてダイエットを頑張ってきたのに、自分より太い子と浮気された」
とかとか。


タイプっていったいなんなんでしょう。これを説明するのに画期的な例えを開発しました。

 

  • タイツ生足問題


タイツと生足どっちが好き?という質問があります。この好きに関して私は完全に生足派であり、タイツ派ではありません。しかし同時にフェチ枠としてのタイツはアリだと思っていて、この二つの好きは両立できるのです。


なんなら総合得点ではタイツの方が上、という逆転現象すらあり得るのですが、それでもやはりタイツはあくまでもフェチ枠、自分の根幹としては生足派なのです。

 

実在するかもわからない、完璧な理想像が「タイプ」だとして、フェチ枠の方は実にリアリティがあります。タイプとはズレてるのに実体験としてグッときてしまった、そういう生の感覚を表現しているからです。ですから、好意の強さとして本命のタイプを逆転することも十分ありますし、一つのタイプにたいして無数のフェチ枠があり得ます。

 

そしてタイプもフェチ枠もすべてまとめて「好き」の一言で表現できてしまうところが今日のポイントです。

 

 

  • 人は一途ではいられない


多くの恋愛相談とか、使えないネットの恋愛コラムを見る限り、世の中のほとんど全員が自分の「好き」と向き合う感覚が甘すぎます。


一つのタイプ、本命の周辺には、無数のフェチ枠が存在します。好きの中には、タイプ、フェチ枠のほかにも、「嫌悪感/背徳感が転じたドキドキみたいなヤツ」とか、「嫌いじゃない」とかいくらでもあります。

相手の内面や性格を一切無視しても、五感のすべてを使ってくみ取れる物理的な情報は無限にあります。無数の好意が共存している方が自然なわけです。

好きの一言で終わらせなければなんてことはない当たり前の話なのですが、一途を美徳とする日本人の宗教観とはどうも相性が良くないみたいです。

 

冒頭にあげたようなお悩みはすべてこれが原因かと思います。一途を良しとするあまり、本来無数にあるはずの好意を「好き」という一単語しかない語彙力に合わせて絞ろうとする。だから問題が生じるのですね。

 

 

  • 大好きの無駄遣い

多くの恋愛相談とか、使えないネットの恋愛コラムを見る限り、好意を隠して駆け引きするのが王道の様です。しかしそれは全て嘘です。あれは童貞が書いたエアプ記事です。好意は伝えたほうが確実にモテます。減るもんじゃないので無駄遣いしましょう。

 

ただし、ただ好き好き言ってればよいわけではないです。ここまで書いてきたように、好意には無限に種類があります。自分がどう感じているのか一つ残らず正直に言語化するのです。

 

この事を知ってか知らずか、美人は手を褒めろとかもよく言われるやつですが、「きれいな手だね~笑」では全然ダメです。

手ひとつとっても、触らないでもわかる肌のスベスベ感、きちんと手入れされてるけど行き過ぎない爪、骨格由来の形のきれいさ、皮下脂肪の厚み、箸を持つ力の入れ具合、いくらでもあるはずです。

 

美味しいと言ってはいけない食レポのイメージとか近いかもしれませんね。なぜ美味しいのか、味付けなのか素材の良さなのか、食感なのか、素材どうしの相性なのか。何に似てるとか何に似てないとか。

 

そういうのを箇条書きにして全部伝えろというわけではないですが、気づいたときに、気づいたことを伝えましょうねということです。

 

好意を伝え過ぎるとキモくないか?という疑問もあると思います。

繰り返しになりますが好意には無限に種類があります。その中には下心丸出し成分が多めのものもあれば、少なめなものもあるでしょう。相手との関係性に応じて、下心少なめなものから伝えていけば問題ありません。キモくなってしまうならそれは距離感の判定のとこであり、好意を伝えることが問題なのではありません。

 

コミュ障の人も大丈夫です。好きの中身がいろいろあるように、伝え方だって言葉以外にいろいろあります。目線、表情、触り方、などなど。

言葉以外でのコミュ力の鍛え方として、目線と表情だけで食卓の醤油をとってもらうようなイメージです。あとは撫でを催促するペットとかね。好意はかなりの割合で口を開かずに伝えることができます。

 

  • まとめ

フェチとタイプの違いを解説しました。

自覚しているタイプというものに縛られて、他にたくさんあるはずの好きを見失わないようにしましょう。

おいしいという言葉を使ってはいけない食レポみたいなもんです。食レポがうまいひとはきっと魅力を見つけるのがうまい、素敵な人だと思います。

そしてこの無数にある好意は、表現したもん勝ちです。好意は隠さず無駄遣いしましょう。